こんにちは、愛知県の大羽ミシンです。
今回中古の革漉き機を納品させていただきました。
組み立てと調整、個人宅の2階へ搬入します。
始まりは「厚物に強い職業用ミシン」のご購入
今回のお客様は、ご自宅で革製品づくりをされている個人の方です。
本業のかたわら、副業として趣味と実益を兼ねて革製品を作っていきたいという思いをお持ちでした。
今年の春には、弊社でジャノメの職業用ミシン「HD9 PROFESSIONAL」をご購入いただきました。
HD9 PROFESSIONALは厚物に強いことで知られる職業用ミシンで、革やデニム、帆布などをしっかり縫いたい方に選ばれているモデルです。家庭用ミシンでは力が足りずに悩んでいた方が、「もっと早く買えばよかった」とおっしゃることも多い一台です。
ミシンで縫えるようになると、次に気になってくるのが革の厚みです。
6月末、「革漉き機を探しているんです」とぶらりとご来店
6月末ごろ、そのお客様がふらっとお店に来られました。
「革漉き機を探しているんですけど……」
革小物を作っていると、「漉き(すき)」の工程は避けて通れません。
革の端や折り返し部分を薄くしておくと、仕上がりがすっきりし、縫い合わせる部分がもたつかず、ミシンの負担も減ります。手作業の革包丁でもできますが、数をこなすとなると時間も手間もかかります。副業として作品を増やしていくなら、革漉き機があると作業効率がまったく違います。
ただ新品だとNIPPYのNP202など、革漉き機のみで30万円越え、初心者の方は躊躇しちゃう金額。
中古でも良いよとの事だったので、倉庫に1台あったことを思い出しました。
倉庫にあったのは「babylock JHY-18」の中古機
倉庫にあったのは、babylock(ベビーロック)が販売していた革漉き機「JHY-18」の中古です。
数年前、革づくりの腕が上がってNIPPY(ニッピー)の革漉き機にステップアップされたお客様から、下取りでお預かりしていたものでした。
一人のつくり手のもとで役目を終えた道具が、次の方のもとで活躍する。中古の機械を扱っていると、こういう巡り合わせがあるのがうれしいところです。
実物をご覧いただくと、お客様からは
「これでOK、急がないので8~9月に納品でOKでお願いします」とご返事を頂きました。
本体は中古、テーブル・脚・モーターは新品で
本体は中古ですが、テーブル・脚・モーターは新品を手配して組み立てることになりました。
土台や動力部分を新しくしておくと、安定して長く使っていただけます。
もちろん、本体の消耗部品もきっちり交換しています。
- 刃(丸刃)
- ビア樽(送りローラー)
- グラインダー(刃を研ぐ砥石)
- ベルト
革漉き機の仕上がりは、刃の状態と送りの精度で大きく変わります。
中古機だからこそ、要になる部品は新品にして、しっかり調整してからお渡しするのが弊社のやり方です、キリッ
組み上がって調整を終えた機械をお客様に見ていただき、実際の状態にもご満足いただけました。
いよいよ納品です。

さて、問題はここから
設置場所はご自宅の2階とのこと。
……ここで大きな問題があります。
弊社には、残念ながら男手がひとりしかいません。
革漉き機はテーブル・脚・モーターがついた工業用の機械で、かなりのデカブツです。
革漉き機の本体を外したとしても、女性と二人で2階まで運ぶのは難しい。
運んだとしてもよろけてお客様のお宅の階段や壁を傷つけたりしては元も子もありません。
頼れる運びのプロ「はこび屋本舗」さんに応援を依頼
そこで、普段からお世話になっているはこび屋本舗さん(http://hakobiyahonpo.jp/)に応援をお願いしました。
こちらの会社さん、「合法であれば何でも運ぶ」そうで……
やめろっ!
冗談はさておき、はこび屋本舗さんは、いつもこちらの無理なスケジュールを快く引き受けてくださる、本当に頼りになる会社さんです。
仕事も丁寧で安心してお任せでき、遠方への納品などでもたびたび助けていただいています。
さすがプロ!頼んでいないのに養生まで
当日、さすがは運びのプロ。
こちらから頼んでいないのに、お客様のお宅を傷つけないように階段や通路の養生までしてくださいました。
そのうえで、重たい機械を手際よく、きっちりと2階まで運び込んでいただきました。
ちなみにこの日の気温は31度、湿度は90%近く。
立っているだけで汗が出てくるような蒸し暑さの中での作業でした。
はこび屋本舗さん、本当にありがとうございました!
工業用など重い機械は、「どう運ぶか」まで含めて納品です。
「2階に置きたいけど運べるかな……」「マンションだけど大丈夫?」と不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。信頼できるパートナーさんと一緒に対応を考えます。
設置と使い方のご説明
無事に搬入を終えたら、テーブルに革漉き機本体を載せて設置完了です。
最後に、お客様へ使い方をご説明しました。
- 漉き幅・漉き厚の調整方法
- 刃の研ぎ方(グラインダーの使い方)
- 日頃のお手入れのポイント
革漉き機は、慣れるまで調整に少しコツがいります。ハギレでいろいろ試しながら、ご自分の作りたいものに合わせた感覚をつかんでいっていただければと思います。
わからないことがあれば、いつでもご相談くださいね。
「楽しんでやっていこうと思って」
お客様は本業もお忙しいそうで、
「なかなか触る時間がとれないんですけど、楽しんでやっていこうと思っています」
とおっしゃっていました。
副業というと「稼がなきゃ」「作らなきゃ」と自分を追い込んでしまいがちです。
その中で、余裕を持って創作そのものを楽しめるのは素敵なことだと思います。楽しみながら作ったものは、きっと使う人にもその気持ちが伝わるはずです。
HD9 PROFESSIONALと革漉き機、心強い道具がそろいました。
これからどんな作品が生まれるのか、私たちも楽しみにしていますね。
-------------------------------------------------
豊橋本店:愛知県豊橋市前田町2-17-6
0532)52-1661 木曜定休
INSTAGRAM https://www.instagram.com/oobamishin3/