こんにちは、愛知県の大羽ミシンです。
今回は、業務用刺繍機ブラザーPR1055の出張修理のお話です。
ご依頼主は「ハンドメイド作家」のお客様
ご依頼をくださったのは、ご自宅で刺繍機をお使いの個人のお客様です。
お子さんを育てながら、ハンドメイド系のお仕事をお一人でされています。
育児とお仕事の両立は、本当に大変なことだと思います。
使える時間が限られている中で刺繍機が止まってしまうと、お仕事の予定がすべて狂ってしまいます。
症状:「針の停止位置が正しくありません」
お話をうかがうと、少し前から「針の停止位置が正しくありません」というエラーが頻繁に出ていたそうです。
そして、ある日突然――
すべての針が下りなくなってしまったとのこと。
こうなると刺繍はまったくできません。すぐに出張で伺いました。
原因は「ジャンプ機構」の部品の折れ
ご自宅で中を開けてみると、原因はすぐに分かりました。
針棒を切り替える部品(ジャンプ機構)が、ポッキリと折れていたのです。
「なんで、こんなものが……」
思わず声が出てしまいました。
普段はめったに壊れるイメージのない部品です。ただ、原因が何であれ、ここを交換しないと刺繍機は正常に動きません。
すぐに部品を手配して、その場で修理することにしました。

タイムリミットは約2時間!
ここで大事な条件がひとつありました。
作業できるのは、お昼からお子さんが保育園に行っている間だけ。
時間にしておよそ2時間です。
分解して、部品を交換して、調整して、動作を確認する。
それを2時間で終わらせる……。
なかなかのミッション・インポッシブルです!
そして、お客様から
「Your mission, should you choose to accept it…
(この指令を受諾するか否かは君の自由だが…)」と言われ
(お客様はそんなことは言わない)
頭の中では、あの有名なテーマ曲が流れはじめました。
🎵 ちゃらら~、ちゃらら~、ちゃらら~、チャラッ!
手を動かす前に「段取り」を考える
こういうときこそ、慌てて手を動かしてはいけません。
分解する前に、
- どこを、どの順番で外すか
- どこまでばらせば部品に手が届くか
- 組み立てと調整をどう進めれば一番早いか
を頭の中でイメージして、最短のルートを決めてから作業に入りました。

業務用刺繍機は構造が細かく、外すパーツもたくさんあります。
遠回りをすると、それだけで時間がどんどん過ぎてしまいます。
最初の段取りで、修理にかかる時間の大部分が決まると言ってもいいくらいです。
ミッション・コンプリート!
部品交換が終わったら、次は調整です。
針棒の切り替えや針の停止位置をひとつずつ確認し、試し縫いで動きをチェック……。
無事、正常に動くようになりました!そして時間内に収まっていました。
ミッション・コンプリートです!
お客様にも「これでまたお仕事ができます」と喜んでいただけて、ほっとしました。
それにしても……なぜ折れたのか?
今回、ひとつ気になっていることがあります。
なぜ、あの部品が折れたのか。

普通に使っていて簡単に壊れる部品ではないので、今でも不思議です。
ただ、振り返ってみると、エラーが頻繁に出ていた時期が「前ぶれ」だったのかもしれません。
考えらる原因としては、針が左右に移動する際に、何らかの抵抗で針棒が上に上がりきっておらず、針棒の稼働台が動くという事態が何度も発生しており、
たまったダメージが破損につながったという事。
この何らかの抵抗が何かわからないので、真の原因はわかりません。(わからんのかい!)
刺繍機をお使いの方へのアドバイス
- 同じエラーが何度も出るときは、早めにご相談ください
- 「まだ動くから大丈夫」と使い続けると、大きな故障につながることがあります
- 早めに点検すれば、修理の時間も費用も少なく済む場合があります
次のミッションも、全力でお引き受けします!
豊橋本店:愛知県豊橋市前田町2-17-6
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