愛知県の大羽ミシンです。
先日、ブラザーの刺繍ミシンPR1060Wを納めさせて頂きました。
こちらのお客様は、もともとジャノメミシンユーザーさんで、ずっとジャノメの家庭用刺繍ミシンをお使いでしたが、いきなり1頭10針の業務用刺繍機にジャンプアップです!
衣装を作られるため、写真のようなレースをたくさん使うとの事。
刺繍ソフトはジャノメのアーティスティックデジタイザーを同時にオススメさせて頂きました。
こういったレースを用意していくと、なかなかお金がかかるらしいです。
お客様と打ち合わせしながらこんな感じがよい?など、色々と見せるので、在庫も結構持っていらっしゃいます。
それだったら、自分でイメージ通りの物を作った方が良いとなり、今回弊社の、刺繍ビジネス提案会に参加されソフトとブラザーPR1060Wと同時購入されました。
実際、このようなレースを作成しましたが、データを作ってしまえば、あとは量産するだけだし、色も自由に変えられます。
直接、何かに刺繍をするという使い方ももちろんですが、このようにパーツを作るという作業にも刺繍機は向いています。
ただ、このようなことばかりでなく、趣味で集めているという鳳凰の画像が刺繍できないか?
という事で・・・
お気に入りの鳳凰の画像をジャノメのアーティスティックデジタイザーでオート変換してみると、
かなり綺麗に刺繍データ化出来ました。
実際に刺繍開始しましたが、50分程度かかる為、完成は後日、お時間のある時にされるという事で、出来上がりは見られませんでした、残念。
最近は、刺繍をお仕事にされるだけでなく、自身の表現の一つに刺繍を取り入れる方も増えてきているので、色々な作品を見られたり、
その方のやりたいことを実際に形にしていく工程に立ち会えたりと、色々勉強になります。
このように、個人の物づくりを応援できる仕事はこちらも頭を使って、楽しみながらさせて頂けるので、本当にありがたいです。
ミシン屋さんの仕事は、多岐にわたります。
個人の感性も多様化しています。
ミシン周りの事も、どんどん新しいものが出来てきます、新しいソフト、新しいデジタル技術などなど、勉強する事もたくさんあります。
そういった新しい知識をお客様の創作に還元し、お客様との関係を大事にしながら新しいミシンの世界を提案していきたいと思います。
たまに修理などで、費用が高いなどとお叱りを受けるとこもありますが、自分たちも業界を続けていく以上は、新しい技術の習得、後進の育成や諸々の経費等が掛かります。
納得できないと言われる方もいらっしゃいますが、メーカー規定の修理金額に則って設定していますので申し訳ありません、としか言いようがありません。
ミシン業界は、今まで目に見ないコストをすべてミシン店がかぶってきましたが、業界の衰退に伴い、それも限界に来ています。
はっきりと根拠や技術を持って、仕事をしていきたいと思います。
それが、次の世代、新しいお客様、ひいては業界の展望を広げることにもつながるのでしょう。