JUKI職業用ミシンの修理を通して思う事

愛知県の大羽ミシンです。

8月第二週から急に修理依頼が増えてきました。災害級の暑さの為、家でソーイングを楽しむという方が増えたのかもしれません。

昨日は一日で10台の修理依頼がありました。

こういう時は不思議なモノで、なぜか、同じような型番の修理が重なります。

今回は、JUKIの職業用ミシンです。7台中、揃いもそろって糸切カムが割れていることによる不具合。

この修理はメーカーに送ると最高金額修理になってしまうので、当店でご購入いただいた物はそれよりもお値打ちに修理しております。

なので、全て当店で対応するのですが、機種によっては結構手間(小一時間はかかります)がかかるので大変です。

このカムが割れ(ひび割れがひどい状態)ると、糸切がおかしくなったり、完全に割れると内部で引っかかります。

最近のSL700EXでは、今のところ、この手の修理はありませんが、SL300EXではすでに交換する修理も多いので、いずれはそのタイミングが来るのでしょう。

小さな部品ですが、それなりに重要なパーツなんですね・・・

JUKIのミシンは渋いものが多いのですが、家庭用でも職業用でもカムやギヤが割れる事案が多いのが玉に傷。

ネット界隈でも良く売られている、HZL-G・HZL-Fシリーズもよく釜駆動ギヤという物が割れてしまい、縫い目が出来ない、縫う事が出来ない。と言った症状がおこります。

 

さて、ここからが本題です。

 

すると、JUKIの最高金額修理が33,550円。G100などはネットや量販店で3万円くらいで販売されていたので、修理する方が高いという状態になってしまい、だいたい修理を取りやめて、

二度とミシンは買わないという方や、さらに安い1万円程度のミシンを購入して、縫いたいものが縫えずあきらめるという悪循環に陥るケースが発生。

こういうことを繰り返し、ミシンに対する不信感が募り業界が衰退していくという事。

これをメーカーがずっと主導で行ってきました。(JUKIに限らず、販売会社を子会社として持っているメーカーの方針はそうとしか思えませんでした。※個人の感想)

最近では、ミシンの国内市場は生命線である30万台を切っています。

そんな状況でも、なおメーカーは値上げと、数を掃くことで売り上げを作り生き残るという方針を変更していません(としか見えません※個人の感想)

出来たら、そんな不毛なやり方はやめて、ミシンの本質(一番身近なモノづくりの道具)をもう一度深く考え、それらの魅力を伝えることに注力してほしい物です。

とはいう物の、業界がそんな状態になっている間は、自分もずっと業界にいて、食い止めることもできず、流れを変えることもできない無力感から、もうこの業界はダメだとずっと思っていた一人です。

今更ですが、ミシンを使う事で、自分らしさを表現して前向きになれる。

という事を広く知ってもらうために、ミシンの魅力を考え、整理し、発信して

ミシンを通したモノづくりのすばらしさを、ミシン販売店として伝えていきます。

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