愛知県の大羽ミシンです。
ここ数年、JUKIのSL700EXという職業用ミシンが結構人気で、購入される方も増えています。
当店でも、コンスタントに販売させていただいていますが、確かに職業用ミシンの中では使い勝手が良いと思います。
ただ、極厚地で太糸使用となると話は別。
ここら辺(愛知県豊橋市)は、静岡県との県境という事もあり、すぐお隣が浜松市という市です。
浜松市には有名な観光資源がたくさんあり、その中でも浜名湖という有名な汽水湖(海水と淡水がまじりあった湖)があり、多くの魚介類が獲られています。浜名湖と言うとウナギというイメージが強いですが、やはり【どうまんがに】がオススメです。秋から冬にかけてが旬と言われていますが、一度食べたら病みつきです。
と、話がそれました。
何が言いたいかと言うと、たまに漁師さんが網を補修するためのミシンを探して来店されることがあります。
通常は、工場や工房で工業用ミシンを使って穴が開いた網を補修されるのですが、現場ですぐ直したいという時に持ち運びできるミシンで直したい時があるようでご相談に来られます。
しかも、かなる丈夫で太いテトロン糸を使用されるため、針は18番手以上でないと糸が針穴に通りません。
そこで、当店では、JANOMEのHD9とい機種を調整してお出ししています。
ジャノメ:HD9
この機種をもとに、ベビーロックの極みやSINGER103といった他メーカーの機種がOEMとして出されています。
そのミシンをベースに釜を1.4倍にした機種で、JUKIの職業用ミシンと比べると、かなり縫い力が強く、厚物の縫い感は職業用ミシンの中では断トツです。しかも工業用ミシンの針板や押さえが使えるので、厚地用の送り歯や針板が使用できるのもポイントです(JUKIはJUKI職業専用の物しか使えない)
今回は、網を縫うため、送りと針板をそれに合させて交換、針はDB×A20(チタン) #21に合わせて針と釜のタイミングを調整し、上糸取ばねの張力とサブテンションのテンションをより強い物に交換しています。
※DB×A20は、DB×1(太さ上限は18番手まで)を使用するミシンで19番手以上の針を使いたい場合に使用します。
網なので、開いたときに穴があってはいけないし、裂けてしまってもいけないのでこの状態で出荷します。
開いても、大丈夫!
という事で、今回は、職業用ミシンでも機種によって、得意なモノがあるというお話と浜名湖の【どうまんがに】がおいしいというお話でした。
株式会社大羽ミシン豊橋本店:愛知県豊橋市前田町2-17-6
岡崎店:愛知県岡崎市大平町西上野104 (プラザヒラクはなれICHIKAWA内)
ICHIKAWAミシン事業部:愛知県岡崎市法性寺町上屋敷44 グランドフォレスタ104
(0532)52-1661 木曜定休